円はいつまで安全資産なのか?

川淵FP川淵FP

円はよく安全資産だと言われていますが、いつまで安全なんでしょうか?


新しい年も始まり、新たな気持ちでお仕事もスタートされたと存じます。
今年はオリンピックですよね。
ただ、オリンピック後の景気ダウンを気にかける方も多いようです。
オリンピック後に何があるかを見ていきましょう。

円はなぜ安全資産なのか?

 年初、米国とイランの中東情勢で一時円高になりました。
 市場が混乱すると、「比較的安全資産と言われる円が買われ」円高になります。
 ??? 円がなぜ比較的安全なのか?考えたことがありますか?
日本は  
  • 大きなデモやテロがない。
  • 名目GDPが世界3位だから。
  • 対外資産があるから。
 などの理由があげられています。
こういった理由を見ると、「なるほど」と思われますが、今後も円の信用性は高いのでしょうか?

 

医療や介護だけじゃない!2025年問題

やはり心配なのは、人口減少に伴う労働力の低下です。
今後は日本の経済力は落ちていきます。
一番大きいのが、2025年問題です。
2025年には団塊世代がすべて75歳以上になります。
社会保障費が大きく膨らむのはもちろん、仕事を辞める人も増えてきますから働き手の不足、
特に介護職人員の不足が目立ってくるでしょう。
また、この年にはもう一つ大きな問題があります。
それは、この年に東京都の人口が減少に転ずることです。
首都東京の人口が減少してくると、不動産価値などにも大きな影響が出てきます。
「独居老人」の問題も大きく、過去にはNHKの番組で取り上げられました。
http://www6.nhk.or.jp/special/detail/index.html?aid=20140928

2020年代後半は、世界から見ても日本の経済力の低下が目立ってくる時期でしょう。
  • 労働力の急減
  • 増え続ける国の借金
  • 北朝鮮問題など日本近辺で紛争が起きる危険性
こういった問題で、将来的には円の安全性や信頼性も揺らいできそうです。

2023年には人口の半数が50代以上となると言われています。
これは、単純に高齢者が増えるというだけでなく、出産できる女性が激減していくことを表しています。
もう簡単に出生数を上げることはできませんから、経済の規模は縮小していきますので、国力も低下し、日本円の価値や信頼性の低下に繋がっていきます。

 

資産運用:円高のメリットが享受できるうちに外貨準備を。

円の価値が下がれば円安に進んでいきますが、円安は私たちの生活に影響を与えてきます。
人口減少で食料品など生活必需品も輸入に頼ることもますます増えてくると思いますが、
円安により生活費が値上がりしてきます。
ですが、将来のために必要なお金(年金、退職金、学資保険)は、円で約束された金額です。
円の価値が下がり、生活に必要な額が上昇したとしても、これらの金額がアップすることはまずありません。
将来に必要なお金の一部でも外貨で準備しておくのは非常に重要なことです。

ですが、円安が進むと外貨建てでの準備も難しくなってきます。
例えば、100,000ドルの個人年金保険を購入する場合、1ドル109円の時は1,090万円ですみますが、1ドル120円になってしまうと1,200万円が必要です。
収入の低い人などは、今後は外貨での将来資金の準備ができない人も増えてくるでしょう。
外貨での将来資金の準備は早ければ早いほどいいのです。

外国人を受け入れればいい、という声もありますが、税金も高く地震の多い国にどれだけの外国人が来るでしょうか?

お金のある外国人は旅行程度にしか来ないでしょう。

オリンピック後はなかなか難しい問題と直面していきそうですね。

 

それでは、また。