

今回は投資の世界で最近よく聞く「IFA」について説明します。
海外での資産運用、アメリカでのIFAとは?
IFAとは「Independent Financial Adviser」の略で、独立的な立場で資産運用のアドバイスを行う専門家のことです。
アメリカでは、約30年も前から普及しだしたと言われており、人生におけるマネープランでの資産運用の具体的な相談ができる場所となっています。
日本では、証券会社や銀行といった金融機関の窓口で相談するのが普通ですが、相談業務の担当者など変わってしまうことはザラでなかなか長期の相談は難しいものとなっています。
ですが、IFAからのアドバイスを受けることで、将来の教育資金や老後資金などを目標に、積立投資やポートフォリオの配分など具体的なアドバイスを得ることができます。
アメリカでは「医師、弁護士、IFAの3人のプロフェッショナルを味方につけることが人生の成功のためには必要」といわれています。
日本のIFAと海外のIFAの違いとは?
最近では日本でもIFAと呼ばれる人が出てきました。
日本でのIFAは、特定の証券会社等と業務提携を結び、株や債券、投資信託など金融商品の売買を行う仲介業者になります。
証券外務員の試験に合格をすることなどで、証券会社と契約してIFAとしての仕事をします。
そのため、日本のIFAの収入は証券会社等から支払われる販売時での手数料が主となりますので、IFAを通しての金融商品購入はコストが高めになる場合もあります。
また、別途で顧客からアドバイス料を徴収するケースもありますので、持っている資格や実績などを調査して選ぶようにしましょう。
海外での資産運用、香港でのIFAとは?
国際金融都市の香港で積立投資をしている日本人も20万人を突破したと聞いています。
香港では保険会社等の金融機関から直接購入することはできず、必ず IFAを通して契約することになっています。
ですから、香港で積立投資を契約された方は、日本のIFAと香港のIFAの違いはよく理解されていると思います。
香港の IFAは個人ではなく、日本の販売会社に近いイメージです。
ですが、報酬体系が違っていて、投資家が増えた資産の成功報酬として手数料が IFAに入る仕組みになっています。
つまり、投資家が利益を上げないと IFAにはお金が入ってこないシステムです。
ですから IFAも優秀なファンドマネジャーを揃え、投資家とWIN-WINの関係になるように継続した努力が必要になります。
そのため、投資家としては商品よりもより良い IFAを選ぶことが重要になるわけです。
IFAの選択基準として、まずはライセンスの有無をチェックしましょう。
○営業ライセンス
このライセンスなしで名乗っているIFAは怪しいです。
営業ライセンスにはPIBA(香港専業保険経記協会)とCIB(香港保険顧問連合会)の二種類があります。
多くのIFAがPIBAの方を取得しています。
○SFC(香港証券先物委員会)ライセンス
香港で優良と言われるIFAは、SFCライセンスの次の3つのライセンスを取得しています。
- 第1号:証券の取り扱い
- 第4号:証券のアドバイス
- 第9号:アセットマネージメント
すでにIFAを通して積立投資を実行している方は、IFAのライセンスの取得状況などを確認してみましょう。