

今回は「お金持ちっていくら以上持っている人なの?」について考えてみましょう。
お金持ちと富裕層って違うの?いくら必要?
「お金持ち」というと、いくらぐらい持っている人を想像しますか?
「お金持ち」と一言で言ってもはっきりしませんが、野村総合研究所が「富裕層」という区分で世帯数などを調べています。
野村総合研究所の定義では、
- 純金融資産保有額が1億円以上5億円未満の世帯を「富裕層」、
- 純金融資産保有額が5億円以上の世帯を「超富裕層」
としています。
なお、「純金融資産保有額」というのは、現預金や株式、債券、投資信託、生命保険等わりと早く現金化できるものが対象で、住宅ローンやクレジット等の負債は控除して計算します。
また、土地や建物といった不動産は含まない額となっていますから、これらまで含むとかなりの資産となりますね。
お金持ちって日本にどのくらいいるの?
動画を作りましたので、ご覧くださいませ。
いまどきのお金持ちの悩みとは?
アベノミクスがスタートして7年。
人口が減少していったり自然災害が増えたりする中、実はお金持ちは増え続けています。
「富裕層」というと悠々自適に暮らしているシニア層を想像してしまいますが、今の時代の富裕層は若い人たちも多くなっています。
株価の上昇や仮想通貨であっという間に資産を作った人、女性の社会進出で夫婦共に高収入を得るリッチな夫婦、ネットビジネス等独立起業の成功者、相続や生前贈与といった親からの資産移転等。。。
若いうちから富裕層の仲間入りとは羨ましい限りですが、若いからこその「落とし穴」があります。
一度に大きなお金を手にしても持て余してしまい、荒いお金の使い方を覚えてしまう人もいます。
生活は贅沢でも仕事や家事や育児などに時間が取られ、じっくり資産運用に割ける時間もなく、超低金利の日本では資産をうまく増やせない資産家も少なくありません。
教育費だけを取っても、子どもの数は減っているのに教育にかかる費用は年々増えており、国内の大学への進学でも学資保険だけでは賄えない家庭も多いのが実情です。
将来は海外の大学を目指すお子さんも増えてくるでしょうが、海外となると進学から卒業までで 2,000万円以上の準備が必要となるケースもあります。
高所得者でも老後にもらえる年金額には上限があります。
高級有料老人ホームに入居する人がいる一方で、資産作りに失敗して老後の生活との格差に苦しむ「元資産家」も増えているのも事実です。
今後、教育費や老後資金など大きな支出が待っている世代は、今お金があったとしても将来まで考えた資金計画が必要です。