元本割れしない資産運用とは。
川淵FP川淵FP

元本保証で運用したい、というお客様もいらっしゃいます。今回は「元本保証」について考えてみましょう。

元本保証のある資産運用方法は。

2019年は消費増税もありましたし、家計が厳しく感じたご家庭も多いのではないでしょうか?

せっかくできた資産だから1円も減らしたくない、と思っている人もいるでしょう。

 

なお、「元本保証」「元本確保」とは違います。

  • 元本保証は、いつ解約しても元本が戻ってくることをいいます。
  • 元本確保は、満期まで、または指定された期間まで預け入れないと元本が戻ってこないことをいいます。

商品説明を受けるときには注意してください。

 

元本保証のある商品を見ていきましょう。

 

まず、思い出されるのが銀行預金です。

預金保険制度(ペイオフ)もあり、1000万円までとその利息が保護されます。

 

資産家の方で、信用できる銀行と取引があるのであれば、「大口預金」という選択肢もあります。

定期預金よりも利息が優遇されたり、手数料面やサービス面でもメリットがあります。

 

個人向け国債もある意味元本保証があります。

発行から1年以上(利息を2回受け取り)経てば、中途換金も可能です。

 

ですが、手数料として直前2回分の各利子(税引前)相当額×0.79685が差し引かれてしまいますので、1年経ったあとに中途換金してしまうと、利息はまったくないものとなってしまいます。

元本保証のある商品は本当に元本割れしないか?

「元本保証」がある、といっても安心はできません。

 

ご存じのように、銀行預金や国債などは非常に低金利です。

利息はほとんど付きません。

お金が増えない運用方法と言ってもいいでしょう。

 

物価が上昇した場合、資産額がそのままだと、物の価値の方が高くなりますから、元本割れと同様な状態になります。

円安に進んだ場合も同様です。

円の価値が下がる、ということですから、グローバル化が進むほど持っている資産価値は下がってしまいます。

ノーリスクの資産運用は存在しない。

リスクの無い商品、つまり、ノーリスクの商品は無いものと思ってください。

「とりあえず、少しの間だけ」というのであれば、銀行預金は安全でおススメです。

ですが、将来のことを考えるのであれば別の運用方法を考えないといけません。

 

銀行預金や保険商品(終身保険や学資保険)など国内の低金利の商品は「低金利リスク」があります。

低金利が長引けば、将来の教育資金や老後資金が作れなくなる、ということになります。

年金の運用も徐々にリスクの高い投資先に変わってきています。

 

前述したように物価が上昇すれば、資産が物価上昇に追いつかなくなりますから「インフレリスク」があります。

 

金融機関の倒産は(ペイオフなどありますが)「信用リスク」になります。

今は安定しているといわれる国債でも、財政破綻となれば安全とは言えませんし、国が危ないとなれば当然金融機関も危機を迎えます。

国債も銀行預金も「信用リスク」があるのです。

 

人口が減ってくれば企業の数も減ってきます。

つまり、税収も減ってきます。

 

人口減が進む地方自治体の地方債も同じように「信用リスク」があります。

 

東京オリンピックが終わるとさらに人口減少は加速していきますので、これが国や地方の信用リスクを押し上げます。

資産運用というよりも資産防衛という面から運用先を考えていきましょう。