

S&Pから日本国債の格付けについて発表がありました。
コロナ対策で財政悪化。国債格付けの見通しがダウン。
6月9日、S&Pグローバル・レーティングは日本国債の格付けの見通しの下方修正を発表しました。
日本国債の格付けは「A+」(上から5番目)のままですが、今後の見通しは「ポジティブ」から「安定」に下方修正されました。
「A+」というと、「良さそうじゃん。」と思う人もいるでしょうが、上から5番目ですし、主要国の格付けは次のとおりです。
格付けは21段階(AAA~C,SD)あり、S&Pの主な格付けの定義は以下となっています。(一部のみ表示)
・AAA…金融債務を履行する能力は極めて高い。
・AA …金融債務を履行する能力は非常に高い。
・A …金融債務を履行する能力は高いが、経済状況の悪化の影響をやや受けやすい。
・BBB…金融債務を履行する能力は適切であるが、経済状況の悪化によって、債務履行能力が低下する可能性がより高い。
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財政状況の改善なければ日本国債は格下げも。
1992年7月にはAAAの評価だったんですが、2001年2月にAA+となり、2015年9月に現在のA+となっています。
今回の見通しの下方修正は、新型コロナの経済対策による国債の大量発行で財政悪化が懸念され、当面は格上げの可能性が低くなった、と判断されたためです。
今後、財政状況が改善されないと「格下げ」の可能性も十分あります。
新型コロナの経済へのダメージは非常に大きく、社会保障にも影響のある「2025年問題」も目前ですから、財政状況の改善はかなり難しいテーマとなります。
日本国債の格下げの影響は?
もし、日本国債の格付けが下がってしまったら私たちの生活にどんな影響があるのでしょうか?
日本国債の格付けが下がってしまうと、日本国内の金融機関(銀行や保険会社)の格付けも下がる可能性があります。
銀行や保険会社等は、日本国債を大量に保有しているため、日本国債の格付けの影響を受けやすいのです。
現に2015年に日本国債の格付けが下がったときには、S&Pは日本国内のいくつかの金融機関の格付けも下げた、という事実があります。
また、格付けが下がると日本国債のリスクが高まりますから、金利にも影響が出てきます。
金利が上がった場合、変動金利型で住宅ローンを組んでいる方は、返済額がアップすることもありますので、注意しておく必要があります。
家庭の住宅ローンだけでなく、大量に国債を抱えている日本は国債の利払いだけでも大変です。
今後、日本は日本国債の格付けが下がらないように、GDP(国内総生産)と政府債務残高の比率や税収に気を使ってくると思います。
「増税」といった策を取られることも考えられ、当然私たちのお財布にも影響が出てきます。
今回のコロナでは、日本のITの遅れやPCR検査の遅さ等も露呈されました。
こういったことも間接的に日本国債の格付けに影響してくるのではないか、と考えています。
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